2022-11-29
きちんと資金計画をたてて家を購入したものの、何らかの事情で住宅ローンの支払いが難しくなってしまうケースは珍しくありません。
返済不可な状況になると感じたら、早めの対処が大切です。
そこで今回は、住宅ローンが返済不可になった場合の対処法や、返済不可で不動産が競売にかけられてしまう際の流れ、そして任意売却の概要やメリットについて解説します。
台東区で住宅ローンの返済にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
\お気軽にご相談ください!/
返済の計画を組んで住宅ローンを申し込んだものの、突然のリストラやケガ、病気などで住宅ローンの支払いが難しくなるケースがあります。
ここ数年では、新型コロナウイルスの感染拡大によって経済的な影響を受けている方も多いのではないでしょうか。
住宅ローンが返済不可になると感じたら、早めに対処法を検討することが大切です。
ここでは、住宅ローンが返済不可になってしまう前に実行したい対処法について解説します。
今のままでは住宅ローンの返済が難しくなると感じたら、まずは住宅ローンを組んだ金融機関に相談してみましょう。
相談する内容としては、返済期間を延長して月々の返済額の負担を減らすことや、一定期間だけ返済の猶予をもらうことです。
金融機関に対し、返済条件の変更が必要な理由や事情を説明し、正当性が認められれば承認されます。
返済条件が緩和される期間については金融機関によって異なりますが、基本的には返済額を少なくするほど緩和期間が短くなると考えておきましょう。
たとえば元本の支払いを一旦止めて利息払いのみにするのであれば長くて1年程度ですが、現在の返済額を3割ほど減らすだけであれば3年程度の条件変更も可能です。
また、金融機関によっては金利を下げるための交渉ができるケースもあります。
住宅ローンの金利が高いと感じている方には、現在よりも低金利な住宅ローンに借り換えをおこなうという対処法があります。
近年は住宅ローンの低金利化が常態化しているため、返済負担が軽くなる借り換え先を見つけることはさほど難しくないかもしれません。
金利情報については、「一般社団法人住宅金融普及協会」のホームページから簡単に確認することができます。
ただし、住宅ローンの借り換えには「繰り上げ返済手数料」「抵当権抹消費用」「抵当権登録費用」「事務手数料」といったいくつかの手数料が必要です。
借り入れている金額によっても異なりますが、目安としては40万~50万円ほどかかると考えておきましょう。
一般的に、住宅ローンの借り換えでメリットがあるとされるケースは以下のとおりです。
ご自身の状況によっては、借り換えをするとむしろマイナスが出てしまうことがあるので注意しましょう。
上記の条件に当てはまらない方は、まずは現在の金融機関と金利を下げる交渉をしてみてはいかがでしょうか。
返済不可になりそうな理由が「療養」の場合は、団体信用生命保険が適用される可能性があります。
団体信用生命保険とは、住宅ローンを借り入れる際に加入する保険です。
補償される内容は金融機関によって異なりますが、入院一時金が給付されることもあります。
急な病気やケガで入院が決まった場合は、まず最初に保険適用の有無について確認してみましょう。
返済不可な状況を回避できないと判断したら、思い切って家を売却するという選択肢もあります。
その際、事故情報名簿に載ってしまう前に売却することが大切です。
信用情報機関が共有している事故情報名簿に登録されてしまうと、新たな住宅ローンが組めなくなってしまいます。
この記事も読まれています|収益物件を売却する方法は?手順や高く売却するためのポイントを解説
\お気軽にご相談ください!/
住宅ローンの返済不可な状況が続くと、最終的には家が競売にかけられてしまいます。
ここでは、競売にかけられるまでの流れについて見ていきましょう。
住宅ローンの返済が滞ると、最初の1~3か月目に金融機関から督促状、催告状が届きます。
督促状などを無視した状態が続くと、約6か月で保証会社に対して住宅ローン残債の一括返済が請求されます。
これは、借り入れたお金をゆっくり返済してもよいという「期限の利益」を、滞納によって失うためです。
期限の利益を喪失すると、負債者に代わって保証会社が金融機関に一括返済をおこないます。
これにより、債権者(住宅ローンを返済する相手)が金融機関から保証会社へと変わると考えておきましょう。
債権者が保証会社へ変わると、保証会社が申し立てをおこない競売にかけられます。
この記事も読まれています|収益物件を売却する方法は?手順や高く売却するためのポイントを解説
\お気軽にご相談ください!/
住宅ローンが返済不可な状況に陥り、競売にかけられてしまう前に検討したいのが「任意売却」です。
任意売却とは、住宅ローンを3か月~6か月ほど滞納している方や、住宅ローンがオーバーローンの状況になっている方が利用する売却方法です。
オーバーローンとは、不動産を売却した金額よりも、住宅ローンの残債が上回っている状況のことをいいます。
基本的に、不動産は住宅ローンを完済してからでなければ売却することができません。
そのため、オーバーローンの状態でさらに貯金などの自己資金を補っても住宅ローンを一括返済できない場合は、一般的な不動産売却ができないということになります。
しかし、だからといって競売にかけられてしまうと、得られる金額は一般的な不動産売却の4割から5割ほどです。
それでは金融機関側としても残債の回収が難しくなるため、少しでも不動産を高く売却して回収できる金額を多くするための制度が「任意売却」だと考えておきましょう。
ただし大前提として、任意売却には債権者の同意を得る必要があります。
任意売却には、競売と比べると多くのメリットがあります。
まず、競売よりも高い価格で売却できる可能性が高いことです。
また、競売では売却後にローン残債の一括返済が求められますが、任意売却の場合は分割返済を交渉することができます。
毎月の返済を無理のない金額にしてもらえるように相談できるため、生活の立て直しをはかることができるでしょう。
売却後の引っ越し費用についても、売却で得た金額から確保できる場合があります。
ただし、任意売却を利用するには金融機関の同意を得ることが大前提です。
残債状況や金融機関によっては任意売却が認められないこともあるため注意しましょう。
この記事も読まれています|収益物件を売却する方法は?手順や高く売却するためのポイントを解説
住宅ローンの滞納を続けたままでいると、最終的には競売にかけられてしまいます。
毎月の返済が難しいと感じたら、そのまま状況を放置せず、なるべく早く「金融機関に相談する」「売却する」などの対処法について検討しましょう。
台東区で住宅ローンの返済や任意売却についてお悩みの方は、「アーク」までお気軽にご相談ください。
この記事のハイライト ●台東区は都内のなかでも利便性や交通環境に恵まれた住みやすさ良好な街●有名スポットが多く日本有数の観光地でもある●地価の回復にともない今は不動産売却に...
2022-12-27
この記事のハイライト ●収益物件を所有していると賃貸収入は得られるが、金利の上昇や大規模修繕に伴う出費などのさまざまなリスクも生じる●収益物件を売却すると定期的な収入はなく...
2023-01-31
この記事のハイライト ●自分で不動産の価格相場を知るには、類似物件の価格や公的な価格を調べる●机上査定は簡易査定とも呼ばれ、現地を訪問しないで書類のみで判断する査定方法のこ...
2023-01-31
この記事のハイライト ●減価償却とは固定資産の価値を年ごとに減らす会計手続きのことをいう●減価償却費の計算方法は売却する不動産が自宅用か事業用かで異なる●譲渡損失が出た場合...
2023-02-28
この記事のハイライト ●築40年以上の住宅は新耐震基準を満たしていない可能性があるため敬遠されやすい●放置して特定空家に指定されると、固定資産税の軽減措置が受けられなくなる●リフォーム後に売却、解体後に...
2024-04-30
この記事のハイライト ●空き家バンクとは空き家対策の一環で自治体が非営利目的で運営する空き家の情報提供サイトのこと●買主の間口が広がるメリットがあるが個人間売買の場合はトラブルに発展する可能性がある●登...
2024-01-30
この記事のハイライト ●空き家を放置すると多くのデメリットが生じるため早めに売却するのが得策●空き家といえども固定資産税や都市計画税が課される●空き家を売却する場合は「古家付き土地」として売却するのがお...
2023-12-26
この記事のハイライト ●権利証とは登記済証のことで、現在は登記識別情報通知として交付される●権利証を紛失した際の売却方法には、事前通知制度の利用や司法書士や公証人に本人確認してもらう方法がある●権利証...
2023-09-26
この記事のハイライト ●不法侵入されやすい空き家の特徴は人が出入りした気配が感じられない場合である●空き家に不法侵入されると無断使用・住みつき・火災・ゴミの放置・鉢合わせの危険性やトラブルが生じる●空き...
2024-05-21
この記事のハイライト ●空き家火災の原因はさまざまだが、もっとも多いのは放火である●空き家を放火から守るには定期的な管理や見回りが必要である●火災の原因が重過失と判断された場合は所有者が責任を負う活用予...
2023-11-28
この記事のハイライト ●空き家は「賃貸用の住宅」「売却用の住宅」「二次的住宅」「その他の住宅」の4種類に分類できる●増加率が最も高いのは「その他の住宅」で家の相続が関係している●「その他の住宅」を放置す...
2023-06-27
この記事のハイライト ●減価償却とは固定資産の価値を年ごとに減らす会計手続きのことをいう●減価償却費の計算方法は売却する不動産が自宅用か事業用かで異なる●譲渡損失が出た場合は確定申告で損益通算することに...
2023-02-28